こんにちは。くんちゃんです。 皆さんが写真撮影に関して色々書いてくださっているので…今回は特定の機種をクローズアップし取り上げてみたいと思います。 旅客機にも寿命というものがあります。 一般的に旅客機というのは20~25年、長くても30年でその生涯を終え、整備保管もしくはスクラップにされてしまう機体が大半です。 そんな中、つい先日まで機齢が40年を超えている飛行機が日本に飛来していたのをご存知でしょうか? ダグラスDC-8という飛行機で、飛来ていたのは東京にあるアメリカ空軍の横田基地。 40年というと、僕らの親とあまり年が離れていないですかねえ(笑) ここでこの機体を開発設計したダグラス社について少し触れておきます。 アメリカのロングビーチなどに製造拠点があったダグラス社、この会社が作る飛行機はその耐久性…頑丈さが売りで、中でもDC-3という飛行機は第二次大戦などでも活躍し、機齢70年(!)を超えた機体が未だに飛んでいるほど。 DC-8もそんな頑丈さが売りの飛行機。 開発当時のライバルであり販売台数では負けてしまったボーイング707が現在ではほとんど飛んでいないのに対し、DC-8は貨物機、政府専用機を中心に数十機が今も現役で飛んでいるのです。 しかしダグラス社はDC-8以降、ボーイング社やエアバス社に旅客機市場を徐々に奪われていき、1997年にボーイング社に吸収されて、その歴史に終止符を打つことになりました。 さて、話を本題に戻しましょう。 横田基地に飛来していたDC-8、運航していたのはアメリカのATI(Air Transport International)航空。機体は旅客と貨物両方を乗せられる「コンビ型」というもので、飛来目的は主にアメリカ空軍向けの旅客・物資の輸送でした。 横田基地に飛来する民間機の中でも最古参といえるATI航空。同社はこのDC-8を大切に飛ばし続けてきたのです。 ATI Douglas DC-8-72CF(ターボファンエンジン機) 機体後部に窓があるのが見えるでしょうか?そこが旅客スペース。窓がない前方部分は貨物スペースとなっています。 尚、DC-8が搭載していたエンジンにはターボジェットとターボファンの二種類があり、どちらの型も横田基地に飛来していました。 ATI Douglas DC-8-62CF(ターボジェットエンジン機) ターボファンに比べて旧式のターボジェット機、その甲高いエンジン音は現代旅客機では聞けないものでした。 しかし今年になって、ATI航空のDC-8にも転機が訪れます。2013年11月2日、DC-8を代替すべく同じATI航空のボーイング757(写真はこちら)が横田基地に到着。 以降ボーイング757が旅客・貨物輸送を行い、DC-8は横田基地でストア(駐機)状態に。ボーイング757とDC-8の並びが見られたのも束の間、先日12月17日、引退整備のために離日。静かにその姿を消してしまったのです。 ファンに惜しまれながら、遂に引退してしまったDC-8。40年以上飛び続けたその生涯に拍手!Thanks, DC-8!
by hnditmkcz
| 2013-12-20 23:12
| くんちゃん
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